桃太郎の母―ある文化史的研究 (講談社学術文庫 (664))のレビュー

几帳面で多感な石田英一郎
内容の資料的価値の高さもさることながら、その筆のすべりを突き動かしていた力に脱帽する。

しかしながらもっとも心を動かされたのは、序文やあとがきに記された石田氏の内面告白や、ニコライ・ネフスキー氏との思い出をつづったものであった。

この実直な姿勢と、多感さが彼の魅力の源泉なのかもしれない。